2009年 11月 25日
古民家の展覧会へようこそ♪
『アートのある週末』展が無事に幕を開けました。
今回展示されるアーティストのナガバサヨさん、momokoさん、そして私たち美術館とまちづくり研究会のスタッフにとっても、現代アート×古い家屋という組み合わせは初めての体験です。新しいものと古いものが不思議なハーモニーを生み出すこの空間に、ぜひ足を運んでくださいね。
こちらの写真は、展覧会場となっている「如春荘」の窓から見た風景。今日は、とても趣のあるこの建物について少しご紹介します。
こちらが正面玄関です。
『福島大学50年史』の記述によると、こちらの建物は、1937(昭和12)年、財団法人福島商業高等学校信陵会により建てられ、1966(昭和41)年、同会より経済学部に寄附されたものだそうです。その後、経済学部学生集会所として長年使用されていましたが、1980(昭和55)年より、全学の厚生施設として運営されることになり、現在に至っています。
そうそう、ずっと昔から福島にお住まいの方はご記憶かと思いますが、現在の県立美術館・図書館のある場所には、以前は福島大学があったのですよね。大学が金谷川に移転した後も、如春荘はこの場所に残り、大切に使われてきました。
1937年といえば、なんと築72年です!古い木造の日本家屋って、頑丈なのですね~。平屋の建物に4つの和室が続いていて、そのまわりをぐるっと縁側が取り囲んでいるんですよ。ピンとこない若い方は、サザエさんの家を思い浮かべてもらうといいかなぁ。
こちらは窓から美術館側をのぞんだ風景。木の窓枠から眺める冬の景色は、とても暖かく感じます。
漆喰と木枠の外壁。展覧会に来て下さった方は、ぜひこの脇をすりぬけて、奥の庭もご覧ください。
黄金に輝く紅葉と、竹林で縁取られた庭がお迎えしてくれます。一枚目の写真は、この庭を建物の中から眺めたところなんですよ。
如春荘は、美術館に向って手前の道を左折、50メートルぐらい進むと左手にありますよ。新進気鋭のアーティストの作品と、長い歴史を経てきたなつかしい日本家屋、そして紅葉狩りまで楽しめてしまう『アートのある週末』展、たくさんのみなさんにご覧いただけるとうれしいです。
by smcf
| 2009-11-25 22:52
| 『アートのある週末』展